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里山の保全と遊歩道の維持管理 /かぶと山を守る会

事業の概要

米原市内、標高308メートルのかぶと山には全長2キロに及ぶ遊歩道があり、地元の里山として親しまれています。しかし、50年以上前に整備されたままの階段や法面の痛みが激しく、倒木や下草など、手入れが欠かせません。これらの作業を行うための保険に加入し、チェンソーや草刈り機の補修、替刃なども購入し一層の活動の充実を図ります。

かぶと山を守る会 活動のようす画像

 米原市にあるかぶと山は、北峰・中峰・頂上・南峰が、ちょうど兜をおいた形をしているところから、そう呼ばれています。一帯は、1983年に住民の健康と憩いの場として、里山一帯が生活環境保全林として整備されました。
 かぶと山を守る会は、米原市多和田地区の住民有志が自主的にかぶと山の保全活動を行っていて、活動歴は30年にもなります。50人を超えるメンバーには、若い世代の方もいて、確実に活動が引き継がれています。
 毎年、5月から11月頃にかけて定期的な活動が行われており、今回、11月12日の活動日に取材をさせていただきました。

 当日は朝8時に多和田会館に集合。チェーンソーの点検・試運転に始まり、代表の北川さんの挨拶と作業の説明の後、参加者の集合写真というのが恒例だそうです。

かぶと山を守る会 活動のようす画像
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 メンバーの方は、作業現場へ移動される一方、会が整備をされてきた散策道を案内していただきました。

かぶと山を守る会 活動のようす画像
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 集落との境には、鉄柵が設置されています。シカ、イノシシがいるそうです。下山途中で、子シカを見かけました。

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 落葉広葉樹が茂り、紅葉が綺麗です。

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 遊歩道のあちこちに台風の影響による倒木があり、その都度、ノコギリを使っての除去活動。


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 鎖で囲っていて入れなかったのですが、途中に「多和田の風穴」がありました。立命館大学が調査に入っているそうです。

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 この一帯は、笹で覆われていたそうです。戦時中は、イモを植えていたようで、一面に広がっている笹を刈ると、広場が現れたとのこと。つる草に絡まった木も枯れているものがあるので、伐採したいとのことでした。

かぶと山を守る会 活動のようす画像
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 標高300メートルのなだらかなかぶと山には、不思議な遺構が残っています。環状列石群と表示された説明板には、諸説が書かれています。古き時代に想いを馳せると…。

かぶと山を守る会 活動のようす画像
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 約1時間ご案内いただいた後、作業現場へ移動。今日の作業は、登山口の草刈りと雑木の伐採です。木は、ホダ木用に加工されました。皆さん、手慣れた様子での作業が進みます。

かぶと山を守る会 活動のようす画像
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 近年、かぶと山へ散策に来られる方が増えているようです。そのため、遊歩道の整備は欠かせません。「遊歩道の草刈、法面の修理、階段の補修、倒木の撤去など、多くの作業が必要ですが、会員が積極的に参加してくれるので助かっている」と北川さんは、会員の自主性をアピールされていました。
 活動範囲が広いので、全体に目を行き届かせるのは大変なようですが、これからも引き続きの活動を期待しています。

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