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三川合流地点(木津川・宇治川・桂川)八幡市男山展望台周辺の環境整備事業 /八幡市里山再生協議会

事業の概要

八幡市民・観光客が多く訪れる八幡市男山の展望台周辺の竹林を整備し、雑木・藪草を駆除し、来訪者に季節の花を楽しんでもらえるよう、当NPO法人2団体に加えて一般市民の参加を募り、環境保全意識を高め、自分たちで作った花の庭園を守り育てる運動を展開します。

八幡市里山再生協議会

2015年11月21日、八幡市里山再生協議会が行う、八幡市八幡平の山「男山展望台」植樹イベントに伺いました。

八幡市里山再生協議会
京阪電車八幡市駅前からケーブルカーに乗れば数分間で男山に登ることができます。

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すばらしい眺めを見ているとすぐに終点に到着します。

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この山の上には国宝に指定するよう答申された石清水八幡宮があります。

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エジソン記念碑もあります。その理由は、世界初の電球に使われたのがここ石清水八幡宮のそばの真竹だったからなのです。

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ケーブルカーの駅の左手の急な石段を登ると、展望台です。

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目の前に広がるのは宇治川・桂川・木津川の三川合流の地。ここから大河=淀川=となって大阪湾に至りますが、男山は向いの天王山と共に、歴史上重要な拠点だったそうです。

素晴らしいパノラマです。この眺めを確保するためには、展望台から下の部分の林をかなり伐採しなければならなかったそうです。八幡市里山再生協議会(NPO法人とんかちとNPO法人八幡たけくらぶで構成)のNPO法人八幡たけくらぶだけでも現在の会員数は100名を突破し、この展望台の里山保全に2013年度は年間68回・参加者数618人、2014年度は126回・1331人も出動してきました。NPO法人とんかちは、ちょっとした大工仕事を請け負い、また小学校などの木工体験教室を出前するなどの活動をしている団体です。現在この2団体が八幡市里山再生協議会として協力しながら事業を行っています。

八幡市里山再生協議会の活動写真
参加者と八幡市里山再生協議会の皆さんが集合し、挨拶タイム。今回は市民に呼び掛け、ボランティアが参加して行う植樹なのです。

八幡市里山再生協議会の活動写真
記念写真を撮ってから植樹の場所へ移動します。そろいのライムグリーンのジャケットが八幡市里山再生協議会のメンバーです。平和堂財団からも乾事務局長が来賓としてご挨拶をしました。

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展望台の一段下になる参道の脇に、ヒラドツツジを植えます。まずは植え方のお手本を見てから、参加者の皆さんも植樹開始。

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これがヒラドツツジの苗木です。しっかり育っているので来年には花が咲くだろうとのことです。

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苗木を植える穴を掘ったら、まず竹のチップ堆肥を入れます。すると堆肥の中からぷりぷり太ったカブトムシの幼虫が出てきました。

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男の子とそのおばあさんがたくさんもらって帰ることになり、金持ちならぬ「カブトムシ持ち」に。

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看板にも、この植樹が夏原グラントの助成を受けて行っていることを表示していただいています。

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参加者一組に2本(白と赤)のヒラドツツジを植えてもらい解散しました。参加者の一人は「植えたツツジは自分にとって特別なツツジだから、花が咲く頃に見に来ます。でも、どれが自分のツツジだかわからなくなりそうで心配」と感想をおっしゃっていました。皆さん、土と格闘しながらも、楽しそうな笑顔が印象的でした。小さなお子さんも一生懸命植樹していました。

八幡市里山再生協議会の活動写真
そんな植樹の合間に八幡市里山再生協議会会長の神庭稔さんに、NPO法人八幡たけくらぶの活動現場を見せていただきました。

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石清水八幡宮の竹林の整備現場です。竹林が広大なのでとても神社だけでは手入れが追いつかず、保全を依頼されて行っているそうです。

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こちらは竹粉砕機。これで伐採した竹を細かく砕き、先ほどツツジの根元に入れた堆肥にするのです。竹を切ったまま放置しておくと見苦しく、邪魔になります。竹の粉を堆肥にすると発酵するため温かく、カブトムシが好んで産卵するということでした。

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展望台の入り口に、昔の茶店を利用した拠点があり、NPO法人八幡たけくらぶの皆さんの作品を展示・販売しています。細かな細工はさすがです。

八幡市里山再生協議会の活動写真
内部の壁には八幡市里山再生協議会の活動の足跡が写真や地図などで展示してありました。八幡たけくらぶのメンバーから説明を受けながらパネルを見せていただきました。

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これは石清水八幡宮の境内の案内看板です。
石清水八幡宮のある男山は、神社が全てではなく地元の人が利用する里山の部分もあります。しかし昭和の半ばから山の手入れをする人が減り、荒廃していきました。八幡市里山再生協議会は、山の持ち主からの依頼があれば山に入って拡大し過ぎる竹林や立ち枯れ松の伐採を行って、里山再生活動を続けてきたことがわかりました。

八幡市里山再生協議会の活動写真
NPO法人八幡たけくらぶの展示の中に、竹のさまざまな種類の実物がありました。こんなにあるんですね。

八幡市里山再生協議会の皆さんも、平均年齢が上がってきているとのことです。無理なく楽しく里山の保全に取り組んでくださいね。

2 Comments on “三川合流地点(木津川・宇治川・桂川)八幡市男山展望台周辺の環境整備事業

  1. hiroshi

    がんばろう!
    報酬は、ありがとうの言葉だけ

    返信
  2. しがNPOセンター 投稿作成者

    hiroshiさん

     コメントありがとうございます。
    ありがとうの言葉もない、っていうことが多いかもしれません。でも、荒れていた里山は手入れすると表情が驚くほど明るく変わりますから、それが手応えになって続けられるのでしょうね。

    返信

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