桐生のきれいな水と環境を”知り・守り・つなぐ”地域参加型環境保全活動 /香こち-kokochi-
事業の概要
自然に恵まれ夏季はキャンプ場がにぎわう滋賀県大津市桐生地域は、ごみのポイ捨てに困っています。そこで草津市の団体 あおむしくらぶ と協力し専門家と連携して、子どもたちが主体となり川の清掃、水質調査、生き物調査、外来種の学習と駆除に取り組みます。
梅雨の晴れ間で初夏のような気候となった6月19日、大津市桐生で活動されている香こち-kokochi-(以下、香こち)の活動を取材しました。
香こちは、学校に行きづらさを感じる子どもたちを中心に、子どもたちが安心して過ごせるフリースクールを運営されています。また、自然体験などの様々な体験活動を通して、子どもたちが楽しさや好奇心、自己肯定感を育む活動をされています。
今回の夏原グラント助成事業では、活動拠点の近くにある桐生キャンプ場の清掃活動と周辺を流れる川の生き物調べ、水質検査を実施されます。体験活動で終わるのではなく、実施して分析、改善のサイクルを回しながら行うことで、環境保全活動として発展させていくことを目的とされています。
まずは活動場所に向かいます。キャンプ場の駐車場から山手に進み、オランダ堰堤のさらに上流にある川の浅瀬が今回生き物調べと水質検査を行う場所です。
この日の活動は、滋賀県シェアリングネイチャー協会の辻田さんが指導を務めてくださいました。
まず川に入る前に、香こちに通う子どもたちとスタッフ、活動のサポートに来られた同じく夏原グラント採択団体のあおむしくらぶのスタッフで辻田さんのお話を聞きました。
「この中で知っている生き物はいる?」
「前に来たときはスジエビがいたね。」
辻田さん手づくりの生き物帳を開きながら、生き物の名前や特徴を見ていきます。
「今日は推しの生き物を見つけよう!」ということで、生き物調査がはじまりました。
この日参加した子どもたちは昨年3回実施した生き物調査にも参加していたそうで、網で水中をすくったりバケツやトレイに入れる作業はコツを掴んでいる様子。どんどんすくい上げていました。
バケツを覗き込みながら採った水中昆虫の種類について話し込む場面もあり、子どもも大人も真剣です。
香こち代表の重藤さんにお話を伺うと、参加者の中には初め、水に入るのも苦手な子どももいたとのこと。今は活動に慣れ、毎回参加しているそうです。
小一時間の活動で水生昆虫やサワガニ、魚などが見つかりました。
「カワニナとサワガニが両方見つかったけど、どういうことが考えられるかな?次回もう少し探ってみようか。」
辻田さんから子どもたちの関心が深まるような問いかけがあり、次回の活動テーマとなりました。
また、パックテストによる水質調査も行いました。
昨年度実施した生き物調べと水質調査は実施のみで分析までできなかったとのこと。今年度は専門家から水質調査の結果分析方法を学び、水質と生態系を結び付けて学習していく予定とのことでした。
生き物調べの結果は、重藤さんがつくられたアプリに毎回入力し、特徴や傾向を分析し、子どもたちが関わりやすい方法で結果をまとめる予定だそうです。
重藤さんは、「子どもたちがこの活動を通して学んだことを、フリースクールで行うイベントやマルシェ、ワークショップなどの機会に、地域の方に見てもらえたらと思っています。」と話されていました。
活動の最後は川の中で水遊びです。
大人も一緒に水をかけ合い、蒸し暑さを忘れるひと時となりました。





