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四季彩の柏原宿 景観保全事業 /四季彩の柏原宿 花の会

事業の概要

滋賀県米原市の旧中山道の宿場町柏原宿に残る歴史的な史跡ポイントを四季の花でつなげ、街歩きを楽しむ彩のみちを作ります。公園や空地の管理保全作業を行い、荒廃した遊水地を復活させ生き物の復活へつなげ、地域外にもSNSで柏原宿の情報を発信していきます。

梅雨のはしり、滋賀県米原市の中山道・柏原宿で活動する「四季彩の柏原宿 花の会」(以下、花の会)の活動を取材しました。柏原駅ではメンバーの皆さまが、会で育てている朝摘みの花束で温かく迎えてくださいました。実はこの駅の正面デザインは宿場の建物をヒントに会長自らが手がけられたそうです。

  
 

中山道は江戸と京都を結ぶ五街道のひとつで、かつて物資の輸送や幕府の通信、また大名行列による参勤交代で一度に数百人がこの柏原宿を利用したそうです。現在では家屋の維持ができず取り壊されるなど、所々に新しい住居や空き地が点在していましたが、表に当時の職業を示す屋号札が掲げられており、宿場がそこにあったことを伝えていました。

 
 

約1.4㎞の中山道沿いに花の会で育てた花が、軒先や道路わきの案内板のたもとに並び通りを彩っています。この花々は、地域のコミュニティや憩いの場「お茶の間」(月二回開催)を通じて花の会の活動に賛同して下さった住民の皆さまが大切に育て飾っているものです。通りを案内されながら歩いているとお家からご近所さんが出て来られ気さくにご挨拶くださいました。

   
 

通りを進むと、土地の管理に困った地主から借り受けた空き地の四季彩の花の広場と、夏に行われる地域のお祭り「やいと祭」で競われる「ヒマワリコンテスト」のひまわり畑があります。

   
 

日々の活動は通り沿いの花や「四季彩の花ひろば」、ひまわり畑の水やりや手入れにとどまらず、地域の公園管理や住民のコミュニティの場である「お茶の間」の開催など多岐にわたります。
季節ごとに植え替えられる沿道の花々は、広範囲に置かれ数も多いため、メンバーのほとんどがほぼ毎日、手作りの散水車を動かして水撒きや花の手入れをされているそうです。

   
 

植え替えで役目を終えた花は3軒のメンバーの庭で種ができるまで管理し、手作業で採った種を時期になれば発芽させ、それを植え替え用の花として利用するので、苗の購入はほとんどないそうです。

   
 

ひまわり畑の奥には手作りのコンポストと休憩所がありました。コンポストでは畑や公園などの清掃で集めた落ち葉に競技大会が終わった後のひまわりを細かく刻んで混ぜ合わせ、自家製肥料をつくられていました。春先に掘り起こすとカブトムシの幼虫がたくさん見つかり居心地のいい棲みかにもなっているようです。

 
 

この地域は湧水が多く、道端や空き地に湧水のポイントがいくつかあり、昔はため池を造って水はけを促していたのではないかと話されていました。「四季彩の花ひろば」でも水が溜まるところは池のように造られており、菖蒲やカキツバタが植えられています。

  
 

この日、枝払い作業をされており、茂った枝をすっきりさせたらその足元にちいさなせせらぎが見えてきました。水底にはサワガニや丸々太ったヤゴを発見!!まわりの草花にもたくさんの虫たちが集まっていて、知らない昆虫を見つけてはすぐに検索して盛り上がっていました。

   
 

雑草だらけだった空き地が、6年の歳月を経てたくさんの草花で豊かに彩られていく様子を、活動の記録写真で見せていただきました。草花に誘われて昆虫たちが集まるようになり、「次は何の花を植えよう?」「湿地を活かしたビオトープを造って、地元の子どもたちと昆虫観察会を開こう!」と、未来の姿に話が盛り上がります。これを人も虫も集まる場所「バタフライスローガーデン」と呼び、今年は夏原グラント選考委員の先生を通じて琵琶湖博物館の学芸員を紹介され、先日、助言をもらいに訪問されたそうです。また、同じ夏原グラント採択団体の中で、活動内容が近い団体の現地へ下調べに赴き、今では情報共有もされているとのこと。このような横のつながりは、夏原グラントがもたらす素晴らしい「ご縁」だと感じます。
活動が多岐にわたりながらも「毎日楽しい!」と笑顔でこれからの展望を語り合える、花の会の皆さんの生き生きとした活動は非常に魅力的で素敵だと感じました。

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