2024年度 市民環境講座 全2回終了しました
夏原グラント市民環境講座2024が終了しましたので簡単に報告します。
ご参加の皆様、ありがとうございました。
■2024夏原グラント市民環境講座 第1回
日 時:7月17日(水)14:00~16:00テーマ:「環境保全活動に取り組むうえで知っておきたい消費行動の話」
講 師:辻 博子さん(しがローカルSDGs研究会 事務局長・夏原グラント選考委員
会 場:ピアザ淡海 県民交流センター(305会議室)
(滋賀県大津市におの浜1-1-20)
活動を始める際には様々なものを購入する必要がある場面に出会います。辻さんからのお話は、環境負荷の少ない消費の考え方「3R」について紹介。「もとから減らす」リデュースの考え方を紹介しました。また買い物をするうえでも環境に配慮した購買行動を促す「グリーン購入」についても紹介し、どういう基準で商品を選ぶか、環境に配慮された製品を購入することでリサイクルの輪をつなぐ、という意義を伝えました。
途中、消費の目安となるエコマークやトイレットペーパーのグリーン購入の目線での購買基準について、クイズ形式で紹介。4人ずつ向かい合ってクイズに取り組みました。
他には「エシカル消費(倫理的消費)」の考え方の他、プラスチックごみの問題についてもお伝えしました。外洋でのプラスチックごみの影響を紹介される一方で、琵琶湖の砂浜でのマイクロプラスチックごみ調査の結果を紹介。ごみが見えないような砂浜でも、5mm以下のマイクロプラスチック(人工芝の切れ端や、被覆肥料の殻も多い)がたくさん見つかったという実例を目にして、参加者の皆さんは生活の中でもプラスチックへの依存度合いについても実感されたようでした。
■2024夏原グラント市民環境講座 第2回
日 時:9月 8日(日)14:00~16:00テーマ:つながればひろがる~ネットワークの作り方・活かし方
講 師:内田 香奈さん
(NPO法人きょうとNPOセンター 副統括責任者・京都市市民活動総合センター センター長・夏原グラント選考委員)
会 場:大津市ふれあいプラザ(大会議室)
(滋賀県大津市浜大津4-1-1 浜大津明日都 5階)
内田さんによる講座は、課題が複雑化してきた現在において、一団体での取り組みで解決できるものよりも、複数の団体の力を合わる「連携」「パートナーシップ」でしか解決できないものも増えてきた、と連携することの重要性を解説されて始まりました。多様な団体のネットワークは、お互いの得意・不得意を補え、活動がさらに大きな効果を生むことにもつながります。夏原グラントの一般助成申請でも「連携体制」が記入項目となっており、事業の広がり、効果などをそういう部分からも確認しているということでした。
協力体制をつくるといっても、わたしにとってのいいことがあなたにとってのいいことかどうか…をおろそかにしがち、と解説され、よりよい協力を生む関係づくりのポイントや協力を先を広げるコツなどを紹介されました。
内田さんが関わる「祇園祭ごみゼロ大作戦」で協力し合っている団体を紹介し、それぞれの役割と各団体のメリットを整理・分析した「相利表」を紹介されました。協力体制を作るとき、相手にもメリットがあることを相手目線に立って考えることが重要だそうです。終盤には、自団体のネットワークを分析するワークシートに取り組み、小グループで紹介し合うなどして参加者間のネットワークも育むような時間となりました。