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緑の手入れを通じての“高齢者支援対策”と“空き家対策” /志津南環境美化ボランティアの会

事業の概要

草津市に若草の町ができて30年が経過しました。今、町は高齢化率39.5%、空き家率も高くなって、従来の町のあり方を見直す時期にきています。住民による緑の手入れも追いつかなくなり、手入れされず空き家に生い茂る植物は不法投棄を呼び、火災の危険も高まってしまいます。そこで助成により、高齢者宅の庭木の剪定や草取りの支援、空き家の庭の手入れ、これらの作業を行う元気な高齢者の参加呼びかけを行い、町の安心・安全、景観保全を実現していきます。

志津南環境美化ボランティアの会 活動の画像

201 8年7月26日、草津市若草地区の住宅地にお邪魔しました。33年前に開発された、いわゆる「新興住宅街」の若草は現在およそ950世帯、2,300人が住んでいますが、ずいぶんと高齢化が進んで高齢化率が40%を超えているとのことです。

年4回の町内会一斉清掃だけではとても追いつかない、町内の清掃や空き家の樹木の剪定を自発的に行っているのが、志津南環境美化ボランティアの会です。現在会員は58名。空き家・高齢者宅剪定、町内清掃(草刈等)、花(公園花壇整備)の3グループで活動されています。

志津南環境美化ボランティアの会 活動の画像
この日皆さんが活動するのは、空き家のお庭や玄関周りです。
折しも異常なくらいの酷暑が続く今年の夏。屋外での活動が長時間におよぶと体調を崩す危険があるため、大人数で一気に片付けると言う作戦です。

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この日活動に参加していたのは16人で、空き家周辺はとても活気に満ちていました。活動場所に近づくと、庭木の葉を刈り揃えるヘッジトリマーと草刈り機のエンジンの音が周辺に響いています。

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庭の草を刈るだけでなく、伸びてしまった庭木も大胆に切っていきます。手入れができるのが年に1度だけなので、そうしないと庭木がうっそうと繁ってしまうからです。

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作業が進むと、すっかり明るくきれいになり、とても気持ちよい庭に見えました。お隣のお宅の人も、これならたとえ台風がきても庭木が折れたり倒れ掛かったりする心配はないでしょう。

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まちづくり協議会が所有する軽トラックに積み込み、処分場へ運びます。
また落ち葉や刈った草は、ブロワーの強い風で集めてきれいにします。

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作業中は、夏原グラントの助成事業であることを立て看板で表示してくださっています。

皆さんリタイア世代の方がほとんどです。暑い中汗を流しながらもキビキビと作業しておられます。代表の舟木要一さんにお話を伺いました。

「この団地にはもともと入居者と草津市の間で緑化協定が結ばれていて、垣根を樹木にするなどの決まりがありました。当時、緑があふれる街はとても魅力的でした。でも、30年が経過すると樹木は大きく育ってしまい、手入れが難しくなってしまいました。

町内一斉清掃の日は、団地の中の銀行や郵便局なども一緒にやってもらいます。年4回実施している町内一斉清掃を前日までに私たちボランティアが事前の草刈りをしてしまいます。そうしておくと当日、住民の皆さんは刈った草を収集作業だけとなり30分程度で終わるので、住民の8割の方が参加してくれるようになりました。

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今年からは空き家の庭木管理も会で実施しています。また、自宅の庭木の手入れが難しくなった高齢者の庭木管理を支援しています」。

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自治会やまちづくり協議会だけでは難しい、きめ細かな活動を行っておられるようです。植木が手入れされずに茂っていると、町として防犯・防災面からも心配ですよね。

イキイキと活動する会のメンバーは、どうやって集めたのかも尋ねてみました。

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「この会は、若草シニアソフトボールチームのメンバー20名が中心になり、町内一斉清掃の時などにリタイアされた方にお誘いして集めました。チームメイトなので意思の疎通がしやすかったのです。今も、会員募集はほとんどクチコミです。

会の中には、来月青春18切符で、旅行に行くグループもあります。春夏冬年に3回旅行に行ってますよ。せっかくできた結びつきなので楽しまないと!って。

65歳まで働いて、その後加入したいと言ってくれる人が3人ぐらいいます。仲間の中には、いろんな特技を持った人たちがいるので面白い話が聞けます。例えばリタイアした大学教授(薬剤師)、機械工学の専門家など。だから機械が壊れても修理に出さずに済むんですよ。

私も、退職してすぐは、お隣のご主人もわからない状態でした。この活動を続けているおかげで今ではスーパーで小学生が『おっちゃん!!』と声をかけてくれます」と鵜飼さん。

楽しそうに活動する姿を見て、仲間が集まってきたんですね。

志津南環境美化ボランティアの会 活動の画像
また舟木さんは「夏原グラントの環境講座の脇田先生のお話はよかったです。リーダー像がトップダウンではいけないと言うのは大事ですね。人は正しい意見であっても命令では動かないということを痛感しています。今後は世話役に徹するつもりです。

それと、このボランティア活動を行うときには今まで、自治会の備品を借りていましたが、今回夏原グラントの助成金で備品を買うことができ作業もはかどり大助かりです」と、夏原グラントに応募してよかったことをお話ししてくれました。

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リタイア後も自分たちの町のために汗を流す、楽しい仲間との活動は、ご近所にある立命館大学の学生のゴミ拾い活動などと、同時には行えませんが連携の輪を広げていけそう、とのこと。

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こちらは公園内の花壇。花グループのメンバーが管理されています。

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この写真は若草の団地の中に設けられた洪水を防ぐための調整池です(立ち入り禁止ですが、撮影のため特別に入らせていただきました)。ここから水が流れ込む伯母川の清掃活動も行い、大雨にも川があふれることがないように気をつけているそうです。

草津市コミュニティ事業団からは「ひとまちキラリまちづくり活動助成金」を受け「美しい町づくり」のモデル活動となってほしい、と言われるなど、会の活動は評価されています。

志津南環境美化ボランティアの会の皆さん、これからも元気で楽しく活動を続けてください。

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後日、舟木さんから樹木管理をする前と後の写真を送っていただきましたのでご覧ください。
印象が全く違っていますね。会の活動の効果がどれだけ大きいか、よくわかりました。
 
●活動前
志津南環境美化ボランティアの会 活動の画像 志津南環境美化ボランティアの会 活動の画像

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●活動後
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