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伊吹山自然保全事業・山頂お花畑ボランティアガイド活動 /伊吹山もりびとの会

事業の概要

伊吹山もりびとの会は今まで、多くの登山者・観光客が訪れる伊吹山で、外来種の除去などのお花畑の保全を行ってきました。この助成金事業のメインは、ガイドブックの発行です。今まで発行したものに加え、新しく「薬草編」を作成します。伊吹山を愛し、また植物、地質、気候、薬草など、今までの活動で得た知識やノウハウをもったメンバーで事業を進めます。

伊吹山もりびとの会の写真

訪問 伊吹山もりびとの会

8月4日(土)、夏原グラント採択団体「伊吹山もりびとの会」の皆さんの活動にお邪魔してきました。

伊吹山もりびとの会の皆さん写真 

早朝、伊吹山ドライブウエイの入口に当日活動される会員さんたちが集合し、
車に分乗して8合目の駐車場へ向かいます。
地元以外にも県内の甲良町、県南部、県外の名古屋などから
集まってこられていました。

伊吹山駐車場から見る山頂方面の写真


8合目の駐車場はもう満杯になりそうな勢い。
大型観光バスもずらり。
登山道には人の列。

メンバーが観光客の皆さんに高山植物を説明中の写真

山頂への登山道入口から、登山客に向かって
「ガイドしながら頂上に向かいますので、どうぞご利用ください」と呼びかけ、
途中で植物などの説明をしながら歩きます。

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頂上からのすばらしいながめ。北アルプス、琵琶湖も見渡せます。

山からのながめ写真

山頂は、まさにお花畑!
シモツケソウのピンク、シシウドの白、メタカラコウの黄色。
色とりどりの花が咲き乱れています。

伊吹山山頂のお花畑写真

頂上でも、ガイド活動。皆さんに呼びかけ参加者を募り、
伊吹山の歴史や気象について説明してから、頂上周辺をくるりとガイドします。

また、会員の皆さんは腕章をつけていらっしゃるので、
歩いているだけで貴重な山野草盗掘の抑止効果も期待されるそうです。
残念なことに登山道の杭のそばに、最近掘られた穴が……。
持ち帰っても気候が違ってすぐに枯れてしまうことが多いとのこと。
植物を盗掘することはやめてほしいですね。

山頂での説明風景の写真

伊吹山もりびとの会のオリジナル高山植物ハンドブックも販売。
この売上の半分が伊吹山の環境保全活動に使われると説明のうえ、
強制ではない、と売っておられました。
活動を維持するために重要な収入源となっているそうです。

伊吹お花畑植物ガイドブック(伊吹山もりびとの会のサイト)

このガイドブック、ポケットサイズで軽く、持ち運びしやすく、
カラー写真とポイントを押さえたイラストでの解説がとってもわかりやすいんです!
しかも1冊100円。春編~冬編の四季そろえても4冊400円!

このガイドブックに新たに薬草編を加えるために
夏原グラントの助成金を充てる予定なのです。

遊歩道の階段写真

山頂付近の道のガイドが終わると、今度は下山道でのガイド参加者を募ります。
その間に山頂でお弁当タイム。みなさん手弁当です。

山頂から東登山道への道は、雨が降るとあまりにも滑るので
丸太が階段状に設置されていますが、
これも、伊吹山もりびとの会の皆さんのボランティア活動によるもの。
遊歩道脇の杭に張り巡らされたロープの補修も、
観光シーズンの前、あるいは終わってから毎年作業されるそうです。

機械が入らない山道では、木材も道具も全部人が運び、設置も人力で行わざるをえません。
それを聞いてから、階段を感謝しながら歩くようになりました。

山頂での伊吹山もりびとの会 皆さんの写真

この日、活動に参加された会員の皆さん。
7月下旬から8月中旬までのハイシーズンは、
日によって3人から7人くらいでボランティアガイドを行っておられます。
また、別途エコツアーガイドを有料で請け負い、活動費に充てておられます。

ガイドで説明を聞いた登山者の中にはノートにメモをとる方、
ビデオカメラで記録する方、
質問をする方など、皆さん熱心で、最後は笑顔で「ありがとう」と別れていかれました。

真夏の登山は消耗します。
伊吹山もりびとの会の皆さん、お体にお気をつけてガイドなさってくださいね!

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