湧水池を活かして、ホタルや生き物を観察できる水辺づくり /草津でホタルを楽しむ会
事業の概要
この事業は、草津市の北の方、新堂町でのわき水池の保全と、生物観察ができる水辺作りの活動です。地域の方々が、水辺に親しめるような観察小屋を設置するとともに、かいどり(魚つかみ)を実施します。また、1年を通して水路の整備を行います。水辺が地域の方々の交流になることをめざします。

訪問 草津でホタルを楽しむ会のカイドリ訪問
9月9日日曜日、今日も暑いだろうなあと予想される中、「草津でホタルを楽しむ会」の「カイドリ」に行ってきました。草津市の駒井沢にあるハートセンターの裏手の横津川を堰き止め、子どもたちや地域の方々約30名が魚つかみをしました。
【カイドリについての説明を聞く】
始めに「カイドリ」に当っての注意点やタモ網での魚の掴み方等について説明がありました。
地域の方々が、下流の堰を外して竹で編んだ柵を置き、浅池脇の堰を組み直し、水の流れが少なくなったところで、みんなでタモ網とバケツを持って水路に入ります。
【大人の腕の見せどころ】
水が少なくなっているので、上から魚が泳ぐ姿がすぐ見つけられます。コイ・ギンブナ・ナマズ・カワムツ・タモロコなどが見られました。
このかいどりは昔からの地域の伝統行事でもあるので、参加者の大人たちの手際のいいこと、1メートルもある鯉をねらう人、モロコを選んでバケツに入れる人、ヤリタナゴなどを大事に持って帰る人様々です。
川を100メートルほど歩きながら網ですくっていきます。
【ヤリタナゴがかかりました】
魚を飼いたい人や調理したい人は持って帰り、大きなコイは地域の方が水路に放し、残りは川へ戻しました。コイを持って帰られる方が多く、新聞紙に手際よくくるくると巻かれながら、若い人に調理のコツを教えておられていました。
【手際よくコイを持ち帰る】
夏原グラントの助成で作られている、浅池の小屋も形がほぼできあがっていました。あとこれに浅池観察用の窓の取り付けや展示品、飼育装置他の設置、 壁面の絵や装飾等に取り組むこととなります。
【観察小屋:これから壁面に絵が描かれます】
この浅池は中央あたりより水が湧き出しています。 湧き出す水量は昔に比べ減少しているといい、最近は水位が低くなってきているそうです。整備開始当初には池の周りには木や葦が覆い茂り水面は見えなかったと言うことです。地域の方々と一緒に整備してホタルが自生できるようにするのが目的だそうです。かなり整備されてきた茂みの中を回り込み写真を撮りました。
【浅池の小屋(中央):建物はハートセンター】
小屋の位置確認していただいたでしょうか。場所は草津市駒井沢のハートセンターのすぐ裏手です。いつでも気軽にお立ち寄りくださいとのことでした。