森林資源利用による森林整備の推進と地域通貨による森林の恵み実感「甲賀木の駅プロジェクト」 /甲賀木の駅プロジェクト運営委員会(甲賀愛林クラブ)
事業の概要
木材を買取り地域通貨「森券」を地元で回していく「木の駅」システムを立ち上げます。間伐後の木材をチップに加工し販売して、「森券」で山仕事をする人を増やし、森の恵みの直接的な利益と間接的な利益(環境・水源・景観など)を実感できる人を増やします。
2014年6月10日(火)、「甲賀木の駅プロジェクト」の出陣式がありました。この日はプロジェクトのスタートの日であり、「甲賀木の駅プロジェクト運営委員会(甲賀愛林クラブ、大原自治振興会、林業関係者など)」の主催で作業の安全のための祈願祭と出陣式が行われました。
このプロジェクトの中心となっている甲賀愛林クラブは、長年森林の整備の推進を行って来ました。しかし最近では山主の代替わりなどで山への関心がなくなってきており、森林の所有者以外の人も地域全体で森林を育成し活用していく必要性が出て来ました。山に関わる人を増やし、山の恵みを実感できる人を増やすのが、この「甲賀木の駅プロジェクト」です。
この日トラックに積まれた木材は地元大鳥神社の裏山の間伐材です。プロジェクト最初の出荷木材として加工工場へ運ばれていきます。
このプロジェクトは、森林荒廃の原因にもなっている放置間伐材を、加工工場に搬出したプロジェクトの参加者に対して買い取りを行うものです。
この日の前に一部の作業を終えた神社の裏山はさっぱりとし、森の中はとても明るく感じられました。
地域の人たちが見守る中、10台のトラックが、次々に加工工場めざして出発しました。
今後も、地元の山林でプロが間伐したあとの林地残材を地域の人が集材し、加工工場へ運び板材やチップに加工する作業が続きます。将来は、地域通貨「モリ券」を発行し、間伐材をこの地域通貨で買いとり、地元の商店でも使えるようにしたいということです。これにより、「山へ行こう」という人を増やし、森林の現状を知ってもらうことが大きなねらいです。
木は重く大きく、その作業は体力を必要とし、危険も伴います。この「甲賀木の駅プロジェクト」を通じて、かつて「山結」としてみんなで山に行った姿が復活できればとの思いがあります。
山に通う人が増え、山の価値を見直す人たちが増えれば、と甲賀愛林クラブのみなさんの意気込みを感じました。
私は専門家ではありませんが、間伐の話は大変良い試みで、ご尽力には敬意を表します。ただ、環境とか景観とかにはさらに長くかかりそうな気がします。山に通う人の数をあまり気にされる必要はないような気もしております。いま、ほとんどの人々が山の価値を再確認し19世紀から続いている小雨化と温暖化に立ち向かう必要があると感じているからです。
K・Y様
ご意見ありがとうございます!プロジェクトのスタッフの皆様にお伝えいたしますね。