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環境保全に関する教育啓発、人材育成活動 /琵琶湖お魚探検隊

事業の概要

近江八幡市にある西の湖をフィールドに、「親子三世代参加型体験学習プログラム」を展開します。地曳網、デイキャンプ、魚の調査など、専門家や地域のさまざまな団体と連携した体験活動を通じて、多様な世代の参加者に自然との関わりの大切さを伝えます。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真

2014年7月5日、琵琶湖お魚探検隊の地曳網体験に伺いました。

琵琶湖お魚探検隊は、毎月近江八幡市をフィールドとして、子どもたちが水生生物と親しめる場を提供しています。そんな中で年に一度、琵琶湖湖岸での地曳網体験を行っているのです。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
創立は2006年。その2年後から始め、今回で7回目という地曳網体験ですが、今年は過去最高の参加者数約300人は超えたのではないか、というくらいの人でした。参加者は東近江市永源寺町や大津市、草津市からも集まったとのこと。受付も大忙しです。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
受付後まずは代表の丹波さんから挨拶と注意があり、地曳網の4本のロープを引っ張るため、4つの班に分けられました。
その後全員でビニール袋とトングを持って浜一帯に広がり、ゴミ拾いです。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真

それから、簡易プールに湖水を溜めるためにバケツリレーです。これは地曳網で捕まえた魚を入れて観察するためのプールです。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
準備が整ったら、沖合に伸びる4本のロープを4班みんなで掴みます。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
自分は動かず、ロープだけを引っ張って、網を次第に引き寄せていきます。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
どんな魚がとれるのか? 子どもはもちろん、大人の胸も期待感で高鳴ります。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
子どもたちは、だんだん湖の中に入って行くくらい熱くなっています。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
かなり手前まで引いてきた頃、網の中で飛び跳ねる魚が見えました。かなりの大物のようで「クジラが捕れた!」という声も聞こえます。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
浜辺に網が引き寄せられ、網の中の魚をすくってプールに移します。岸辺は大混乱。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
プールは外来魚と在来魚に分けて入れるように指示が飛びます。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
やはり、外来魚のブラックバスとブルーギルは数も多く大きさもあります。それに比べると在来魚は少なくて小さ目です。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
網に最後まで残ったのは、巨大な魚!草魚です。体長さ約1.3m、重さ約30kgもあるだろうとのこと。
中国から食用として日本に持ち込まれたといわれています。浜辺は興奮のるつぼ!「次の人に代わってあげて」と言われても、ずっとさわっている子ども達。「持って帰る!」と泣く子まで出現しました。「湖の主」と呼びたくなるような威容です。
「7回の地曳網の中でも、こんな大物は初めてですわ」と、琵琶湖お魚探検隊の丹波さんもびっくりされていました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
草魚は琵琶湖に返します。もうぐったりしているものの、ゆっくり泳いで消えていきました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
子どもたちは名残惜しそうにいつまでも見送っていました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
さあ、ここからはお魚の勉強です。琵琶湖お魚探検隊の田中さんが、実物を見せながらお話ししてくださいます.                 
手にしておられるのはオオクチバス、60センチ以上あるものです。その口の中へ小型のオオクチバスを入れたら、すっぽり入るのです。驚きの大口です。          
             
外来種はオオクチバスとブルーギル、草魚の3種類がとれました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
こちらは在来種のフナです。分けて入れています。在来種の魚はアユ、ギンブナ、ビワヒガイ、タナゴ、オイカワ、ハスなどがとれました。
アユの背中がかじられていたのは、網の中でバスかギルの仕業ではないかとのこと。
自分たちが引っ張った網でとれた魚を、子どもも大人も目を輝かせながら見て、そしてふれていました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
魚の説明が終わったら、今度はヨシ笛作りです。

ヨシ笛のキットをもらって、仕上げを自分で行います。そのうち、ヨシ笛の音があちこちで聞こえてきました。

琵琶湖お魚探検隊の活動写真
琵琶湖がたくさんの命を内包していることを実感できるイベントでした。滋賀県に暮らしていて、ふだん見ているだけでは、とてもわからないことだと思います。
魚をつかむ時に感じる、動きや生臭さなどは、なかなか体験できませんよね。

子ども時代に、自然の中で魚をつかまえる体験をすることは、一生忘れられないはず。こんな体験が将来環境への意識を高めてくれるのではないでしょうか。

琵琶湖お魚探検隊の皆さんは、近江八幡市おやじ連の皆さんや同市水と緑の環境ネットワーク、同市市役所環境課などと連携しつつ活動をされています。
外来魚つり大会、親子で水辺の環境学習デイキャンプ、西ノ湖探検などのほか、近隣の別の団体や企業のお魚イベントの支援もされています。
なかでも夏原グラント採択団体同士では、蒲生野考現倶楽部「カイドリ大作戦」、金田学区まちづくり協議会「お魚観察会」の応援に出かけ、夏休み期間の週末は大忙しだとか。

毎月の定例お魚調査は土曜日朝9時、集合場所は近江八幡市ひまわり館(近江八幡市社協の建物)の駐車場。そこから市内の川や湖に行きお魚をつかまえているということです。
お問合せは↓こちらにアクセスしてみてください。
http://fields.canpan.info/organization/detail/1757265317

琵琶湖お魚探検隊の皆さん、これからも数多くの子どもと大人に、お魚つかみの体験の場を提供してくださいね。

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