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竹林・コナラ林の整備とナラ枯れ地への植樹で里山再生 /八幡山の景観を良くする会

事業の概要

近江八幡市のシンボルである八幡山の竹林やコナラ林を整備し、子どもが遊べる明るい里山環境を取り戻します。八幡山は観光地でもあるので、来訪者の安全のために縦走路の整備や、山頂展望台の竹柵の整備等も行います。

八幡山の景観を良くする会活動写真

訪問 八幡山の景観を良くする会

5月27日、月曜日の朝、八幡山の景観を良くする会の定例整備活動に伺いました。「竹林・コナラ林の整備とナラ枯れ地への植樹で里山再生」事業です。平成17年4月に始まった会で、近江八幡市の八幡山の竹林やコナラ林の手入れ、八幡山縦走路の整備などを行っておられます。

朝9時、公園管理棟の前にメンバーの皆さんが集合され、今日の作業範囲の打ち合わせ。
同じ近江八幡市内のいろんな会の活動の情報交換の場ともなっています。
今日の参加者数は18名、うち2名が女性でした。(1名は女子大生)

八幡山の景観を良くする会  

ずらり並んだ草刈り機、そして草刈り鎌。

八幡山の景観を良くする会

『八幡山の景観を良くする会』の会旗もはためいています。

八幡山の景観を良くする会

八幡山の景観を良くする会 

八幡山のふもとには八幡山公園、そこから頂上への登山道などが縦横に走っています。

八幡山の景観を良くする会

山道には、早くも草が生い茂り始めています。道をたどりつつ、総員配置!

八幡山の景観を良くする会

雑草に埋もれつつ、黙々と草や竹を伐採していく会員の皆さん。
山全体に草刈り機のエンジン音がこだましています。

八幡山の景観を良くする会

八幡山の林は、放っておくと竹林が勢力を伸ばしつつあるので、それを阻止するため平成18年から毎年親子タケノコ掘り大会を開催し、毎回200人程の参加者で評判の様子。
孟宗竹が育ってしまうと、伐採するのがかなりやっかいですね。
八幡山には城があったので山腹にも古い石垣が残っています。しかし竹林がむやみに拡張すると石垣を壊してしまう危険もあるそうです。ちゃんと手入れしないと貴重な文化財まで破壊されてしまうのですね。

八幡山の景観を良くする会

そして八幡山のコナラ林でもナラ枯れがひどかったそうで、あちこちで切り倒した跡が見られます。切り倒し作業は行政が担当したとのこと。
そしてナラ枯れ被害で裸地になった場所には、コナラの苗木が植えられています。
『八幡山の景観を良くする会』では、平成18年から毎年地元小学校の卒業記念植樹会を行い、八幡小学校と近江兄弟社学園の卒業生が毎年3月中旬に桜の成木を植えています。

来年3月にはコナラ100本、ミツバツツジ30本の植樹を行う「市民植樹会」も助成事業の一環として予定。

八幡山の景観を良くする会

1時間経過したら作業を中断して休憩。皆さんが集合してお茶とお菓子でリラックスタイム。


最初はうっそうと繁っていた草がきれいさっぱり刈られています。

休憩が終わったら持ち場に戻って引き続き草刈り作業です。
道のすぐそばに完全に枯れて赤茶けた松があるのを「あんなん見てるとウズウズするわー」と休憩中にどなたかがおっしゃっていたかと思うと、しばらくして地響きとともに切り倒されていました。

どうして会に参加されたのですか?とある方に聞いてみると
「楽しいからや!」「出入り自由やし」「変なおじさんいておもろいで」と笑顔でお答えが返ってきました。
「体動かしてると気持ちええしな。でも、湖畔の作業のほうがもっと気持ちええで!いっぺん来てみーな」

と、長命寺周辺の道路の整備活動にお誘いを受けました。皆さん楽しんで行っていらっしゃるご様子。
同じく夏原グラントの採択団体である白鳥川の景観を良くする会も、八幡山の景観を良くする会が立ち上がった後からできた会だそうです。
環境保全ボランテイアの会同士のネットワークが形成され、複数の会に参加されている方もいらっしゃるそうです。

八幡山の景観を良くする会

道のすぐそばにあった枯れた松もメリメリという大きな音とともに切り倒されました。
かなりの大物なので輪切りにするのは、なかなか時間がかかります。
途中からチェーンソーが登場して切り刻まれました。

八幡山の景観を良くする会

刈られた草が道に散らかっているのを熊手できれいに片付けます。
11時には作業を終了して撤収!
吹き渡る風が心地よい日でした。

八幡山の景観を良くする会 活動写真

散策路の途中にある東屋からは、近江八幡の町並みが見渡せます。八幡山縦走路も毎月定期的に整備を行っておられます。
こんな気持ちのよい景色も、八幡山の景観を良くする会の皆さんの地道な活躍に支えられているのですね。
「ナラ枯れで山の3分の2くらいがやられてしまいました。これから苗木を植えても成長するまでに30年くらいかかりそうです。気の長い活動ですよ」と世話役代表の村西さん。
これから夏になるとヤブ蚊に悩まされるのだそうです。暑さとともに大変そう。

八幡山の景観を良くする会(略称:八景会)、白鳥川の景観を良くする会(略称:景観隊)、
琵琶湖畔の景観を良くする会(略称:湖畔隊)、琵琶湖お魚探検隊など、近江八幡市内の環境保全活動団体はネットワークを形成しつつ活動されていることもわかりました。
みなさん楽しみながら環境保全のために汗を流しておられました。

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