滋賀県・京都府で活動している団体に、環境分野の活動資金を助成します。

2020年4月7日、滋賀県レイカディア大学同窓会　大津支部の皆さんの活動を訪問しました。場所は大津市立真野北小学校です。翌日は入学式。そこでメンバーが種から育てた鉢植えの花を学校に飾ってもらい、お祝いの気持ちを届けるそうです。
　
　
滋賀県レイカディア大学とは、滋賀県が１９７８年に開設した60歳以上の方が対象の学びの場で、草津校と米原校があり、運営は滋賀県社会福祉協議会が担当しています。２年の間に必修科目と選択の講座があり園芸・陶芸・地域文化・びわこ環境・健康づくりの５学科に分かれています。卒業後は学んだことを活かして地域活動を行う意欲のある方、約200名が定員です。
　
卒業後の学生が作る同窓会は県内各地にあり、大津支部の会員は270名余り。設立目的の一つが「諸活動を通じて地域社会に貢献する」というもので、小学校支援活動には今回夏原グラントの助成を受ける「校庭美化」だけでなく、図書整理や校庭の花づくり、手芸・パソコン授業、昔遊びなどにも協力しているそうです。ほかにも、まちなか応援活動として様々な活動に取り組んでいます。
　
　
この日の活動場所は、真野北小学校の体育館脇の庇の下です。ここなら大人数で雨天でも作業が可能です。さらに風通しも抜群。
　
　
会員が種から育てたパンジーとペチュニアのポットは約400、これを鮮やかな不織布にくるんで紐で結びます。
　
　
時間になると、三々五々メンバーが集まりビブスを着用して作業を開始します。
　
　
不審者と間違われないために特に派手な色にしたのだとか。
　
　
滋賀県レイカディア大学同窓会大津支部メンバー以外にも、地元の組織の役員の方も集まり協力しておられました。
　
　
咲き終わった花は取り除き、霧吹きで水やり。
　
　
大勢で取り組むので、見る見るうちに華やかに飾られたポットが増えていきました。
　
普段は、このような校庭の隅にある植栽の剪定や除草作業がメインです。
　
　
この花ポットは大津市内の和邇から唐崎までの１４の小学校に配達し、明日には回収するとのこと。作業は１時間半くらいで修了しました。
　
　
美しく飾った花ポットは一緒に記念撮影した後は、メンバーが車に積み込み、さっそく担当の小学校へと向かって出発していきました。
　
小学校との提携は７年ほど前からだそうで、小学校の先生方とも皆さん顔なじみです。信頼関係が築かれているんですね。
　
　
少し時間が空くと、地元の方やメンバーが花壇の草むしりをされています。とても自然で、さっと体が動いている印象を受けました。
　
　
帰る前にいただいた会報には、活動の記録がわかりやすくまとめてありました。「無理しない！できるときに、できることを、できる範囲で！」というスローガンを掲げ、2019年度の小学校応援活動はのべ２２１回９３１名にのぼることがわかりました。多くのメンバーが継続して活動に取り組んでいるのです。
　
環境保全活動を行う中で、きちんと記録をまとめることは、つい忘れがちですが、外部への情報発信としてとても大切なことですね。
　
　
学び舎の環境を整えてくれる皆さんの気持ち、新入学児童も入学式の花から感じたことでしょう。滋賀県レイカディア大学同窓会　大津支部の皆さん、これからも地域の環境のため、お元気で活動に取り組んでください。