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棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト /棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト

事業の概要

2017年の秋から棚田での稲作を受け継ぎ、夏原グラントファーストステップ助成を受けて2年間、滋賀県大津市の棚田で古代米を無農薬・有機肥料で栽培し天日干しして販売してきました。田んぼで二ゴロブナの稚魚を養殖し、綿花栽培なども行い、稲作とともに一般市民や子どもの参加を募ります。

棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像

2020年10月4日、日曜日の朝、大津市JR堅田駅から歩いて十数分の県立春日山公園に、家族連れの皆さんが集合しました。棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトの稲刈りに参加するためです。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像   
 
春日山公園の地図の、この先に棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトのフィールドである棚田があります。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
  
 
もともと個人所有の棚田ですが、49枚の田んぼという意味の49枚の会が、稲作を19年間行っていたそうです。2013年に、高齢化により会が解散した後は有志が、そして2018年以降は、棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトの皆さんが引き継いで、この棚田を維持し里山の景観を守ってるそうです。
  
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
 
  
しばらく公園内の道を歩いて、棚田に向かいます。
あたりの立ち木に掛けてある、木の種類を示す名札も、棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトのメンバーの皆さんの手作りだそうです。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
 
 
公園の敷地が終わってからも歩いていくと、突然黄金色に実った田んぼが見えました。
 
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谷の更に奥にも、棚田が広がっていました。まるで隠れ里のようです。
 
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一般的な稲穂と違って少し黒く見えるのは、これが古代米の紫黒もち米「さよむらさき」という品種だからです。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像  
 
太陽光発電による電気を使って獣害対策の電気柵でぐるりと周囲を囲んであります。それでも、子猪がくぐって中に入り込むそうです。
 
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さっそく、稲刈りの説明です。初めてのお子さんが多いので、危険がないようにしっかり注意をされていました。
 
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田んぼの畔に広がって持ち場を決め、稲刈り開始です。
 
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小さいお子さんも、力を込めて一生懸命稲を刈っていました。
 
初めての稲刈り、きっとお子さんはずーっと覚えていることでしょう。
稲のにおいや、足元をはねるカエルの姿、稲がすれる音など、それらは記憶に深く残っていくのではないでしょうか。
 
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ちょっと足場は悪いですが、見る見るうちに刈り取られていきます。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
 
  
予定通り1時間半くらいで棚田の一枚がきれいになりました。
今度は刈り取り束ねた稲を下の田んぼにある稲木に掛けるため、運んでいきます。
 
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お子さんでも、一人で二束運ぶことができます。
 
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みんなでどんどん運んでいきます。
 
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お父さんたちが、その稲束をもらって稲木に掛けていきます。人手が多いので、あっという間に全部掛け終わりました。
 
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全員集合して、今回刈ったのと同じ、「さよむらさき」の玄米と精米したものを分けてもらいました。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像  
右側が玄米、左側はそれを精米したものです。色が全く違うのがわかりますね。玄米は、ご飯を炊くときに少し混ぜると、赤飯のような色がつき、もちもちした歯ごたえに仕上がるそうです。精米したものはもち米なので、蒸しておこわや餅にして食べるそうです。
 
どうして黒米を選んだのか、代表の冨田豊さんに尋ねると「これだけ手間のかかる作り方をしても、普通の米だと機械や農薬を使って作った米と同じ値段になってしまいます。そこで、付加価値の高い黒米にしたのです。」という戦略から選ばれたことを教えてくださいました。なるほど、確かに古代米、黒米だと普通じゃなくて希少価値がありますね。現在、大津市のふるさと納税の対象商品ともなっているそうで、安心・安全という価値も合わせて、更に貴重なお米となっています。この古代米を通じて、この田んぼの情報についても発信しているそうです。
   
  
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像

稲木に掛けて稲束を天日干しした後、脱穀するのはこのブルーシートの下のコンバインです。お米って本当に手間がかかるものですね。 
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像   
今、棚田の一部に日本在来種の綿花も植えられています。今後は、採れた綿花をもとに製品化していきたいとのこと。
  
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綿の花の閉じたところです。 
 
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綿花の実。これが熟してはじけると綿の原料になります。
  
  
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
 
これは、今回刈り取った田んぼから発見された、カヤネズミの巣です。
   
稲の茎の間を利用して巣が掛けられていました。これは稲から外した状態です。この棚田からは、毎年カヤネズミの巣が発見されるということです。無農薬なので生き物が多いのですね。
 
 
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ちょっと歩いただけで、すぐに生き物が見つかります。こちらは田んぼのそばの小屋にいたジョロウグモのメス。
  
   
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可憐な花を咲かせる、田んぼの畦のツリガネニンジン。ササユリが咲く場所もあるそうです。 
 
稲刈り後の田んぼには、コナギという草が茂っていました。除草剤を使わないので除草がたいへんだそうです。その代わり、生き物の姿は多く見かけました。田んぼを歩く度、カエルがピョンと跳ねて逃げていきます。
  
フナの稚魚を田植え後の田んぼに放し、育ててから琵琶湖に放流しているそうですが、今年は残念ながら途中の大雨で早い時期に川へと流れていってしまったとのこと。それでも、結局は川から琵琶湖に泳ぎ着いていることでしょう。
 
 
電気もなくコンバインが入れないほど狭い田んぼ。棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトの棚田周辺は、皆さんの努力の成果として里山の美しい自然が保たれています。ほんの60年ほど前の日本では当たり前だった、生き物たちと人間の耕作とがバランスよく共存する世界です。
 
子どもたちだけでなく、大人でも農作業を体験したことのない人が増えている現代に、農薬にも機械にも頼らない稲作が体験できることは得難いことです。こういう農業体験への参加呼びかけは、大津市の市報掲載や周辺の住宅地へのチラシ配布などで行っているそうです。会員の皆さんは、田植え、稲刈りのほかに除草や田おこしなど日常的な維持管理だけでなく、田んぼに営巣するカヤネズミの観察会などの自然観察会、また秋には収穫祭として畑で育てたサツマイモを収穫しておいしく食べ、手作りの遊びを楽しむ日もあります。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクトの皆さん、これからも多くの人に貴重な場を提供しながら、この里山を後世に伝えてくださることを期待しています。
 
棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト 活動のようす画像 
 
 
一年を通しての棚田周辺の自然や農作業のようす、イベント参加募集・農業体験募集情報などはこちらのサイトでご覧ください。
 ▼棚田・里山・古代米・鮒プロジェクト

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