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みんなで創る走井(はしり)の里 /明日の走井を考える会 

事業の概要

滋賀県栗東市走井(はしり)地区を公園化します。過疎化・高齢化が進み、放棄された農地も増えています。そこで地区内の道に沿ってアジサイを植え管理し、農地での農業体験やホタルの観賞、稲刈り、釜炊き体験などを通じて農業と走井地区へ親しんでもらいます。

明日の走井を考える会 活動のようす画像

2020年6月6日、栗東市の明日の走井を考える会の田植えにお邪魔しました。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
草津駅から車で約25分、走井(はしり)は山に囲まれた静かな集落です。
 
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しかし、人口は43名と減少傾向にあり、集落内には耕作放棄農地も散見されます。そこで夏原グラント助成事業「みんなで創る走井の里」では、集落への道に紫陽花を植えて来訪者に心安らぐ場所にし、また雑草が生い茂る休耕農地を田んぼとして復活させること、また育てた米の収穫祭を行うなどです。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
  
今回、新型コロナウイルス感染防止のため田植えも実施が危ぶまれていましたが、既に市の広報でも紹介されていたこともあり、開催が決まったら参加者は予想以上に多く、68名でした。
まずは走井集落の辻のバス停前に集まり、開会です。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像  
 
まずは開会式。ご挨拶されている方の隣にある机が受付です。ここで参加者はまず熱を計って体調を確認しました。スケジュールとともにお米券も配布されました。今日植えた稲の収穫祭で、釜で炊いたご飯をもらえる券です。自分が植えたお米を食べられるなんて、なかなかできない体験ですね。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
終わったら、坂を下って田んぼに移動しました。目印に立派な看板が立てられています。
 
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田植えは神事でもあった、とのことから「早乙女さん」が3名参加されていました。滋賀県の職員の方、栗東市の職員の方、そして地元走井の方。緑に赤が映えて、皆さんの田植え気分が盛り上がってきたのを感じます。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 

 
植え始める前に、走井最長老で、明日の走井を考える会・会長の宮城定右衛門さんから苗についての説明がありました。
この苗はキヌヒカリという種類です。この苗1本から14本から15本に分けつするので、一度に植える苗は3本くらいがちょうどいいそうです。植える深さも浅いと浮いてしまうし深すぎると増えないので、ちょうどいい深さにしなければなりません。
それにしても、とても80代とは思えないお元気な姿に皆さん感嘆の声が上がっていました。
 
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田んぼの畔に参加者が散らばって、田植えが始まりました。つい先頃までセイタカアワダチソウの群落に覆われていたという場所ですが、すっかり準備が整ってもう田んぼにしか見えません。稲をまっすぐ植えるためのロープも張ってあります。
 
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子どもたちも一生懸命、夢中になって苗を植えています。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像  
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広いと思われた10アールの田んぼも、多くの人が一斉に植えるので見る見るうちに苗が植わっていきます。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
植え終えた人は、まだ植えられてないところへ移動して応援!
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
終了予定だった11時にはほとんどが植え終えられました。

明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
植え終えた人はそばの水路で足を洗います。子どもたちは水遊びできて満足そう。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 

田植え機のデモンストレーションです。みんなで1時間以上かけて植えた面積を、数分で植えてしまいました。機械化のありがたさがわかりますね。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
最後はまた受付の場所に戻ります。この道は「走井アジサイロード」と表示してあります。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
アジサイはこのようにシカに食べられないよう、鉄柵で囲んで植えられています。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像 
 
さあ閉会です。協力して実施している、こんぜ清流米研究会・会長さんからもごあいさつ。
「米という漢字は八十八と書きます。それだけ手間がかかるという意味です。これからちゃんと世話をして、たくさん実らせ、収穫祭には釜で炊いて皆さんに食べてもらえるよう、がんばります」。
 
企業との協力も進んでいて、2つの団体が今日も参加されていることが紹介されました。
 
明日の走井を考える会 活動のようす画像  
 
最後は記念に全員で集合写真。静かな集落が多くの人で、にぎやかになり活気があふれていました。
小さなお子さんたちにとっては、田植えや収穫祭を体験し、走井のことを自分の故郷のように感じているのではないでしょうか。この事業を通して農業って楽しいな、お米っておいしいな、と感じる人が一人でも増えて走井のファンになってくれることを願います。
 
今後は9月に稲刈り、11月に収穫祭「ハーベスタイン走井」を開催し、この田んぼで収穫したお米を炊いて配ります。
また、この田んぼ復活プロジェクトとは別に棚田ボランティアの活動の募集も常時受付けていて、草刈りや川掃除を行っているそうです。
参加ご希望の方は事務局(しがNPOセンター)までお問合せください。
 

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