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芦浦観音寺竹林整備プロジェクト /特定非営利活動法人 レイカディアえにしの会

事業の概要

2015年「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」の構成文化財として日本遺産に認定された、滋賀県草津市にある、芦浦観音寺(あしうらかんのんじ)の竹林は、伸び放題になっています。そこで、草津市教育委員会の歴史文化財課の復興計画にあわせて竹の伐採を行い、今後の整備事業が円滑に進められるように協力します。また散策路を新設し、将来拝観者が休憩できる場になるよう整備したいと思っています。

レイカディアえにしの会 活動のようす画像 竹の伐採作業

2021年6月8日、草津市の芦浦観音寺(あしうらかんのんじ)で活動する、特定非営利活動法人 レイカディアえにしの会(以下、レイカディアえにしの会)を尋ねました。レイカディア大学は、滋賀県内に住む60歳以上の市民を対象とし、2年間知識や技術を身につけて、地域で活躍してもらおう、という学び舎です。レイカディアえにしの会は、2016年に結成された、レイカディア大学の卒業生・在校生の有志で構成するボランティア団体です。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 芦浦観音寺の正門 
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 芦浦観音寺の説明看板  
活動フィールドの芦浦観音寺は、琵琶湖に近く水運の要衝として織田信長から琵琶湖の水運権を任せられ、その後豊臣秀吉、徳川家康の時代から約百年の間、歴代の住職が船奉行を任されていたそうです。阿弥陀堂と書院は重要文化財に指定されていますし、今なお石垣と堀に囲まれた境内はまるで城跡のような趣があります。
  
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 阿弥陀堂  
  
しかし、土塁の周囲は竹林に覆われてしまい、近寄ることもできない状態になっていました。そこで、2017年からレイカディアえにしの会が、住職の希望に沿って竹林整備作業を開始しました。

2018年には、芦浦観音寺が「日本遺産~琵琶湖とその水辺景観 祈りと暮らしの水遺産」に認定され、草津市の教育委員会とも協力し、歴史文化財史跡整備復興計画に沿って竹林の伐採を計画的に進めるようになったそうです。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 奥様挨拶 
 
毎月一回、第2火曜日の午前中、会員が芦浦観音寺に集まります。受付を済ませ、今日の作業などの打ち合わせ。この日は住職の奥様からのご挨拶がありました。
「文化財なので火は厳禁。タバコはもちろんですが、やぶ蚊対策の蚊取り線香もダメです。虫よけは念入りにしてくださいね。」
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 作業前の体操 
 
作業の前に体操で体をほぐします。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 仮払い機お披露目 
 
それから持ち場に分かれました。
竹林伐採担当の皆さんは、夏原グラントの助成金で購入した、仮払い機、チェーンソーなどがお披露目されました。安全講習会を行ってから使うとのことです。
 
他にも、消耗品や県内各地からの会員の交通費などにも夏原グラントの助成金が生かされます。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 作業開始 
  
お堂の裏はお堀までの広場があるのですが、元は全部竹林だったそう。伐採された、たくさんの竹が重ねられています。会員の皆さんは、それぞれ散っていき、草刈りや竹の伐採を開始しました。
 
「せっかくきれいにしても一か月経つと、草や竹がまた生えてくる」と、なかなか大変そうです。
この日は、孟宗竹の後の淡竹(はちく)の筍がにょきにょき!
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 代表の堀井さんの案内 
 
代表の堀井宏さんに、フィールドを案内してもらいました。
 
境内の端っこまで行くと、竹林の中に土塁があり、その上は竹を伐採し小道になっていて歩けます。
 「はじめは、この小道を作ろうとして切り開いていました。途中から、草津市の文化財保護課から依頼されて、道路を作ることになりました」と堀井さん。

単なる竹林整備ではなく、文化財保護の視点からの活動も必要になったのですね。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 堀が見える 
 
土塁の下のほうには、堀があり水をたたえているのですが、見えるでしょうか?
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 はちくの筍 
 
小道を歩いて抜けただけで、淡竹の筍がいっぱい収穫できました。ほっておくとまた竹になってしまうので、これも大事な作業なのです。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 元船着き場 
 
竹林とお堂や庭園との間にへこんだ部分がありますが、ここには水が引き込まれ船着き場として使われていたのだとか。
中世のお寺の当時の姿を想像すると、ちょっとわくわくします。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 休憩中 
 
作業開始後30分ごとに休憩タイムです。暑い時期はこまめな休憩と水分が大切ですね。
会員のお一人から、ビワの差し入れがあり、皆さん笑顔に。
 
この活動には幅広い年齢のレイカディア大学卒業生が参加されています。ここでの作業は月一回でも、ほかのボランティア活動に参加されている方が多いというお話を伺いました。子ども食堂や福祉施設などに紙芝居、手品、物づくり、演奏、健康体操などの出前公演なども行っているそうです。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 竹の伐採風景 
  
休憩が終わると、再び作業開始です。
 
さっそく仮払い機が大きな音を立てて竹を切り倒していました。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 庭木の剪定中   
今度は、庭園のほうを回ってみると、レイカディア大学園芸学科を卒業された皆さんが庭木の剪定をされていました。
 
レイカディアえにしの会 活動のようす画像 庭木の消毒中 
 
その丹精込めた剪定や消毒、除草などのお手入れのおかげで、素晴らしい庭園が美しく保たれているのがよくわかりました。

レイカディアえにしの会 活動のようす画像 お庭の遠景 
 
今日も草津市の教育委員会 歴史文化財課の方も来られ、作業を見守っていました。
 
竹薮と化してしまった芦浦観音寺の境内の一部が、今後どんなふうになっていくのか楽しみです。
 
レイカディアえにしの会の皆さん、体調に気をつけて、芦浦観音寺の境内の維持や復元にご協力ください。
 

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