トップページ > 助成の実績 > 自然満喫!野外でとことん遊ぼう!

自然満喫!野外でとことん遊ぼう! /小森クラブ

事業の概要

滋賀県大津市の県営春日山公園、仰木地区農園を主な活動場所として、小学校の長期休業中に、子どもたちが自然体験、野外炊飯、耕作、季節の遊びなどを行います。子どもたちが日常の生活として自然と関わり、生きる力を育ててほしい、と野外活動専門のスタッフ、保育スタッフ、運営スタッフが子どもたちの場を支えています。

小学校の夏休みがスタートすると同時にはじまった小森クラブの活動に、2023年7月26日お邪魔しました。
小森クラブは、子どもたちが学校の休み期間中に、のびのびと自然の中で遊べる環境を提供することを目的に、「森のようちえん えくぼ保育園」の保護者OB他が立ち上げた団体です。

この日は、小学1年生~6年生の参加者15名、スタッフ3名での活動でした。2020年に団体を立ち上げて以降昨年度まで、参加者は数名程度だったそうですが、今年は定員いっぱいでスタッフ体制が整わないときはお断りをしないといけないほど参加申し込みが多いのだそうです。

8時30分~9時に子どもたちが集合する間、スタッフは当日の動きや参加する子どもたちの様子を共有します。


9時前、子どもたちは到着すると同時にサッカーを始めたり、スタッフに代わって受付担当をしたりとそれぞれに動き出します。


そして全員が集合したら、今日の活動相談タイムが始まりました。
「グラウンドでサッカーがしたい!」
「めだか池でザリガニ釣りがしたい!」
「何でもいいよー」
思い思いにやりたいことを言います。

スタッフの方に伺うと、
「どうやって決めるか、決め方もみんなで相談して決めます」
とのこと。多数決は小学校でいつもやっているので、小森クラブではみんなの意見を聞くことを大切にされているのだそうです。
そして意見が出そろい、たくさんのやりたいことの中から今日の活動は、“めだか池でザリガニ釣りをしてから公園でご飯を食べる”に決定しました。

活動が決まると、めだか池まで移動です。


めだか池へ到着。そこで朝の会がスタート。本日の参加者自己紹介と活動の約束を確認します。
・大人の見えないところには行かない。
・帽子を必ず被る。
・水分補給をしっかりする。
・おやつはご飯の後で。
約束もみんなで確認をします。


そしていよいよ活動スタート。
ザリガニ釣りチームは、釣り竿作りからです。餌を糸に結び付け、木の枝に結んだら完成!
ザリガニめがけて投げ込み、食いつくのを待ちます。
釣る担当と網ですくいあげる担当、チームワークで見事ザリガニをゲットしました。


シャボン玉チームは、石鹸を削るところからです。石鹸液を作り、砂糖を入れて割れないシャボン玉にするためにひと工夫します。
はじめはどうやったら大きな玉が作れるか考えながらシャボン玉を飛ばし、最終的にはシャボン玉液を泡立て、美味しそうなソフトクリームの完成です。


小森クラブでは、自然との関わりを”特別な体験”ではなく、“日常”の遊びや暮らしの中で持つことで、子どもたちが自然への親しみを深め、自然とのつながりの大切さを感じられる機会づくりをされています。また、子どもの思いや興味関心、主体性を大切にした遊びに打ち込める環境を作ることで、“生きる力=問題解決能力・豊かな心・健康な体”の育ちを支えることを大切にして活動に取り組まれています。

夏原グラントの助成金は、野外活動のための備品購入、スタッフの交通費や保険代に使われているとのこと。休み期間中は1日中プログラムがあるので、必要なものもたくさん出てくるのだそうです。助成金があることで活動の幅が広がっているとのことでした。
また、今年度定員いっぱい受け入れての活動ができるようになり、運営スタッフの動きが見えてきて、体制も安定してきたとのこと。今後の展開については、現状と合わせて考えていきたいとのことでした。


「午後はさらに暑くなるけど、お弁当は公園で食べる?それともめだか池の木陰で食べる?」
子どもたちとスタッフの相談が始まったところで取材を終えて、活動場所を後にしました。
この夏も、小森クラブの活動で子どもたちの楽しい思い出がたくさんできること願っています。

コメントを残す




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ページトップに戻る