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みんなで守る地域の自然 「うかわエコプロジェクト」 /特定非営利活動法人 ひら森のがっこう

事業の概要

高島市鵜川の山林や棚田などの自然環境保全のための機運づくりと環境整備のワークショップを行います。生物多様性保全に詳しい専門家を招き、地域の方などが参加するフォーラムやワークショップも実施します。

2025年8月4日(月)地域の自然を守ろうと活動している「ひら森のがっこう」の活動のひとつである鵜川の環境改善のワークショップにお邪魔してきました。

活動場所の最寄り駅から山裾を沿うように車で移動すると、広大な棚田が広がるところに着きました。ここは滋賀県高島市の最南端、琵琶湖西岸に連なる比良山系の麓に位置しており、「鵜川の棚田」と呼ばれています。

車を降り、ここからは徒歩で緩やかな登りのあぜ道を進みます。トンボが飛び交い、時折吹いてくる風に草や実りだした稲穂がカサカサ、サワサワと音を立てる以外何も聞こえません。

突然「コーケコッコー!!」

鳴き声のする方に目をやると棚田の中腹に大きな小屋とちいさな小屋が二つ見え、そこから聞こえてきます。そう、ここが活動拠点「ひら森のがっこう」です。

小屋までたどり着くと、先に上がってきた子どもと3羽のニワトリが私たちをお出迎えしてくれ、久しぶりに触れる鶏に、思わずはしゃぐ大人達で静かだった棚田が一気に賑やかになりました。

   
 

参加者は続々と大きな小屋へ。

中に入るとシンク以外は壁も机も木材。聞くと、全てがスタッフたちの手作りということでした。よく見ると柱にはチェーンソーで削った荒々しい筋が入っており、椅子は丸太の切り株です。窓(?)の外には広がる棚田に線路を挟んで琵琶湖が一望できます。なんだか秘密基地みたい。

そこに参加者総勢30人程の老若男女(内、子どもが3人)、外には2頭のわんこと3羽の鶏が集合しました。


 

時折、鶏の元気な声が響く中、自己紹介が始まりました。滋賀県内を中心に、東京、福井、京都、三重、奈良から参加があり、中には夏休みを利用して参加した農業学校の生徒さんがおられました。

参加者は環境保全や自然と人との関わりに興味があり、普段は地域や自宅などで庭仕事や農作業、またワークショップを開催しながら、それぞれの思いを発信されていました。その活動をする中で“よかれ”と思ってしたことが“やってはいけないこと”だったことに気づき、今回の環境改善ワークショップで学び直しをしたいという方もおられました。

ワークショップの講師として、高尾山の自然環境保全を中心に生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、生物多様性をテーマとしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催されている坂田昌子氏を迎え、生き物が減ってきた要因の一つに生き物の棲みかが減ってきたことを挙げ、だから生物が棲みやすい場所を作ることが大切であり、それを作る際には生えている草木、土、石、川の流れなどを考慮しつつ生態系や環境に配慮することが大切だと講話がありました。

本日の作業場「鵜川」に移動します。


 

ここは普段、ひら森のがっこうでは子ども達のあそび場になっている所です。

先程の講話内容を踏まえて鵜川の現状を見て分析します。下流域にもかかわらず大きな石がゴロゴロしており、連日の晴天のため水位は低いとはいえ、川幅も狭い。これは何故かを実際の川や側にある石などを使ってわかりやすく説明されました。

 
 

その後、環境破壊にならない川の環境改善はどうしたらいいのか、参加者自身で考えてみよう!と講師から提起され、それぞれが川に散らばり、川の流れを見て試行錯誤しながら川の流れを変えてしまっている倒木や葉っぱ、ごみなどを拾います。

  
 

鵜川に生息している生き物も見つけました。

  
 

「ひら森のがっこう」が創立し、側を流れる鵜川が子どもたちの遊び場になりました。その川で魚を見つけ釣り名人が生まれたそうです。年を重ねるごとに、川で見つける魚がハス、ニゴイ、ビワマス、ウグイと四季折々で種類が違うことに気づき、魚だけでなく、鵜川に生息している生き物に注目するようになったとスタッフの方から活動に至った経緯を伺いました。今回夏原グラントの助成金で講師を呼び、フォーラムやワークショップが開催できたことで、鵜川の自然環境を護り生物多様性を高めるための技術が学べたので、この技術を使い川の環境改善、技術の継承をしていきたい。そして県の事務的な手続きを経て活動範囲をもっと広げ、鵜川全域で活動し生き物の棲みやすい川にしていきたいとお話しくださいました。

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